セルライトカッピングドレナージュ

セルライトは脂肪の塊のことで、下半身に多くみられる肌のボコボコした状態を指します。
見た目がオレンジの皮に似ているため「オレンジピールスキン」とも呼ばれています。

圧倒的に女性に多くみられ、日本人女性の約8割以上はセルライトがあるともいわれています。
若い方で20代、遅くとも30代を過ぎたあたりから、太ももの後ろ側を中心に脂肪の多い箇所にセルライトが現れます。

セルライトは身体機能が健全に働かなくなり、脂肪繊維がダメージを受けた状態になります。
体型に関係なく、痩せている方でもセルライトは現れます。

女性のお腹や太もも、お尻周辺にできやすい傾向があり、たとえダイエットを行い体重を減らしたとしてもセルライトが落ちることは基本的にありません。

セルライトは複数の原因が重なり、時間をかけてできるものになります。
ある日突然出現するわけではありません。
もし30代でセルライトが急に気になりだした場合は、20代の頃から時間をかけてセルライトが少しずつ蓄積されてきた結果といえます。
セルライトができるのは、次のような原因が考えられています。

不規則な生活習慣

偏った食生活、特にカロリーが高いものや脂質・糖質が多い食事は、脂肪が付きやすくなります。
また、食品添加物が入っている食品は、体内の余分な水分排出の妨げになる場合があります。
その他、喫煙習慣は、ニコチンが毛細血管を細くして血流を悪くして、代謝の低下を招くといわれています。

ストレス

ストレスには、睡眠不足や疲れ、病気などの「身体的要因」と、悩みや不安、恐怖などの「心理的要因」仕事での忙殺や人間関係などの「社会的要因」があります。
長期的なストレスは自律神経のバランスを崩し、筋肉が硬直化することで血行を悪くするため、セルライトの原因をつくってしまうことになります。

ホルモンバランス

女性の場合は、定期的にくる生理、妊娠・出産、激しいダイエット、更年期などで女性ホルモンのバランスが大きく変化します。
また、生理周期を調整するピルを服用すると、女性ホルモンのバランスを崩してしまう場合があります。
このようなホルモンバランスの変化はリンパの流れに影響を与え、セルライトの原因になるといわれています。

加齢

若いときは代謝がよく、リンパや血流が健全な状態にあるので、セルライトができる可能性は低いです。
しかし、年齢を重ねるごとに老化現象が進み、代謝や筋力が低下していきます。
体内の機能を低下させてしまう加齢は、セルライトを増加させる要因の一つになります。

セルライトには、次の4つのタイプがあります

脂肪型

運動不足やカロリーの高い食生活と代謝の低下が原因となり、下腹部からお尻にかけての腰まわり、二の腕にできるセルライトです。
触るとプニプニとやわらかい感触が特徴です。

むくみ型

冷え性の女性に多くみられるタイプです。
リンパの流れや血流が滞ることで代謝が下がり、身体に水分が溜まった結果、ふくらはぎや太ももにできるセルライトになります。
脂肪型よりも見た目がボコボコしています。

線維型

長期間セルライトを放置したことが原因で、線維化してしまったセルライトです。
見た目にもはっきりわかる凸凹が特徴です。
こちらのタイプになると、ダイエットでは除去しにくくなります。

筋肉質型

皮下脂肪が筋肉の上に付いてセルライトになったものです。
スポーツをしていた元アスリートにできやすいタイプです。
頑固で落ちにくいことが特徴です。

お尻

脂肪が多く、運動不足の影響で筋肉量が少なくなりやすい部位になります。
デスクワークが多い方は、動かないうえに姿勢も悪く、体重がかかるので食事量や体重管理には注意しましょう。

お腹

お腹には内臓脂肪や皮下脂肪が増えやすいため、食べすぎや運動不足には注意しましょう。
お腹のセルライト除去には、有酸素運動やマッサージが効果を期待できます。

太もも

女性は下半身に皮下脂肪が付きやすいため、運動不足や不規則な生活には注意しましょう。
太もものセルライトを除去するには、長期的に運動や食事制限を行うことが大切です。

ふくらはぎ

筋肉量は多いですが、ふくらはぎは心臓から遠いためリンパや血液の流れが悪く、老廃物が溜まりやすくなっています。
ふくらはぎのセルライト除去には、まずむくみを取ることからはじめる必要があります。

背中

加齢などが原因で姿勢が悪くなると、背中にセルライトが付きやすくなります。
背中のセルライト除去には、姿勢を正し、普段使っていない筋肉を意識して使うことが必要です。

二の腕

日常生活で活躍度の低い外側の上腕三頭筋（上腕の後ろ側の筋肉）は、セルライトが付きやすくなっています。
二の腕のセルライト除去には、リンパマッサージがおすすめです。

当院のセルライトカッピングドレナージュ（CCD）の特徴は、カッピングと手技で脚のリンパ液が流れるための「通り道」をつくり、リンパ液が固まっている状態を「液体状」にして流す施術です。

通り道をつくるからこそ、むくみのひどい方や冷え性、脚のだるさにお悩みの方におすすめです。

次のような身体の症状の改善が期待できます。

新陳代謝、基礎代謝の向上

全身の血液やリンパの流れが促されるため、新陳代謝、基礎代謝の向上が期待できます。

免疫力の向上

CCDによる血液の還流は選択的に行われ、病変部に多量の血液が送られます。
その結果、自己免疫の作用が促されやすくなります。

自律神経のバランスが調整される

施術によって全身の代謝が向上し、老廃物の排出が促されていきます。
筋肉の緊張がほぐれると副交感神経の働きが高まるため、自律神経のバランスを整える効果が期待できます。

上記でご紹介した身体への作用により、施術を受けた患者様からは、次のような声をいただくことが多くなっています。

患者様の声

代謝が向上することで、治癒のために必要な酸素や栄養素が患部に運搬されやすくなります。
また、筋膜の癒着がはがされ筋肉の柔軟性が高まるため、関節拘縮（安静により関節が硬くなった状態）や筋力低下の早期改善も期待できます。

下半身太り

血液やリンパの流れが促されるため、下肢に溜まっていた老廃物や余分な水分が体外に排出されやすくなります。
また、CCDによって脂肪のかたまりであるセルライトの除去も促進されますので、通常の手技（もみほぐし）と比較して、下半身がすっきりと細くなりやすいです。
特に「ダイエットをしてもなかなか太もものお肉がとれない」といった方にCCDはおすすめです。

運動神経の促進

下肢全体の緊張がゆるむため、これまで筋肉によって圧迫されて生じていた神経痛の緩和が期待できます。

疲労感

代謝の向上により、身体に溜まっていた老廃物の排出が促されていきます。
また、自律神経のバランスが整い、睡眠の質も良くなってくるため、CCDには疲労回復効果を期待できます。

静脈のコブができる静脈瘤がある方は、一度ご相談ください。
CCDを行うことで、状態を悪化させる可能性があります。
担当のものが、施術を受けられるかどうかを判断いたします。

CCDは、ケガや感染症などの急性期に行うものではございません。
その他、禁忌に抵触する場合も、事前にしっかりとした説明をさせていただきます。

CCDでは下肢全体を施術していくため、太ももが出るゆったりとした服でご来院ください。
お着替えは院の方でも用意がございます。